車間距離のない割り込み ‐ 少しでも隙間があれば、イヤ、なくても。

投稿者: | 2014年11月23日

名古屋走りのひとつに、十分な余地のない車と車の間に割り込んでくる、というものがあります。

車線変更をしなければいけない時、入りたい車線に余地がない場合、ウインカーを出し後続車が入れてくれるのを待つのが通常です。「申し訳ない」という感じですね。

しかし、名古屋では「入るのが当たり前」というように感じる入り方をする車は少なくありません。そこに入る余地がほとんどなくても、頭を突っ込んでくることがよくあります。

私の想像ですが、このような運転には2種類ある気がします。

1つは、確信犯的に、つまり強引に入ってやろうという気持ちで入ってくる場合。

もう1つは、車線変更をするタイミングをうまくつかめず、結果的に強引になってしまう場合。

どちらもやっている行為は同じですが、車の挙動を見ていれば、どちらなのかだいたいわかります。しかし、いずれにしても後続車にとってはヒヤリとする場面も多いでしょうね。

また、前の車が急ブレーキを踏んだ場合等に、割り込んだ車が追突する危険性もあります。比較的低速の場合でも、そういった事故は比較的多くあります。 

1. 一番左の車線を走る速い車の割り込み。

まず、一番多いのは、前の記事にも書いた、一番左の車線を事実上追い越し車線のように使っているスピードを上げた車の割り込みです。

これらの車は、どんどん前に行くために左車線を使用しているので、前方に駐車車両があっても極力スピードを下げないで進もうとします。そのため、少ない余地であっても平気で右車線にはみ出したり、割り込んだりして、駐車車両を回避します。

こういう車ではウインカーを出さないことも多く、当たり前のように右に出てきます。この車の運転がうまいなら良いのですが、あまり上手でない人が運転していると、右に出る決断のタイミングが悪かったり、右に寄せてくるタイミングが悪かったりして、右車線を走る後続車が迷惑することは多いです。

1台分ちょっとの車間距離があれば躊躇なく入ってくる車、1台分なくてもウインカーを出して後続車に譲ることを強要する車など、名古屋には結構多い気がします。

こういう運転は、関東などでするとトラブルに発展する可能性はあり、少なくとも後続車からの激しいクラクションを鳴らされるような場面ですが、名古屋では逆に後続車が怒ってクラクションを鳴らしているところをあまり見たことはありません。ある意味、駐車車両などを避けてはみ出すこと自体は仕方がない、当たり前、ということで許し合っている雰囲気があるのかも知れません。

私などは、自車の通行する車線の問題は他車線に極力影響を与えないように走行するのがマナーだという感覚なのですが…。

2. 右折レーンが詰まっていることによる左車線への割り込み。

朝夕のラッシュ時に多いのですが、右折レーンに車がたまってしまい、一番右の直進車線を塞いでしまうことがあります。

この車線を走っていた車がそれに気づき、左車線に車線変更をしてきます。

当然、左車線の車の流れを読んで車線変更すべきものですが、このタイミングがシビアすぎる運転が名古屋では多い気がします。どうしてもタイミングが悪ければ、そこで停車して待つしかないと思うのですが、そのような運転をするのはバカバカしいと考えているのか、ギリギリで入ってくる車が多いのです。

このパターン、左車線を走る後続車とはもちろん、時に右折レーンに向かってすり抜けていこうとする二輪車と衝突する可能性もあります。

3. 車間距離のない割り込みの「名古屋走り」からの防衛運転

(1) 割り込みをさせてあげる心の余裕。

運転していて、割り込みをされるのも、割り込みをさせてもらうのも、避けられないことです。中には、自車の前に割り込みをされるのは絶対イヤ!という人もいるかも知れませんが、そういう精神状態で運転すること自体がある意味危険と隣り合わせ、と言えなくもない気がします。

割り込みの仕方によっては、腹の立つ場面もあると思いますが、まずは、割り込みたい車は基本的に入れてあげる、ぐらいのゆとりある気持ちで運転することが安全運転の秘訣のように思います。

尚、低速の場合、割り込みは、1台おきにさせてあげる、つまり自車の前に1台、自車の後ろに1台、という感じで、直進車と割り込み車が交互に進んでいく、というのが一般的なマナーのように思います。

(2) 前方、交差点の状況を把握、予測しながら走る。

自分の走っているレーン以外の車の動きにも注視して、それらの車の行動を予測して走ることが大事です。右前方の車、左前方の車がこちらの車線に入りたがっているのかどうか、挙動を見ながら予測します。そして、入りたがっているようなら、おとなしく車間を空けて、車線変更させてあげます。

また、前方の交差点で右折レーンに長い行列が出来ていないか等に注視して、今後起こり得る事態を予測します。右前方の車は直進するつもりなのに、まだ右折が詰まっていることに気づいていないかも知れません。この車が右折することが確実でない限り、左に急な車線変更をしてくる可能性は十分あります。こちらが車間を詰めていても、構わず出てくるかもしれません。

気づいていないこともあれば、「ここは名古屋だから」なのかも知れません。

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